ステップ式 質的研究法
教育学、心理学、社会学、看護学などの分野で、質的研究の重要性が認識されつつあります。本書は、フォーカシングの創始者として知られるユージン・ジェンドリンが開発した理論構築法TAE(Thinking At the Edge)を、質的研究法として応用することを提案するものです。TAEは14ステップの具体的作業手順から構成されているため、初めて質的研究に取り組む人でも、無理なく分析を進めることができます。本書では、各ステップの作業例を示しながら、理論的解説をおこなっています。
教員、カウンセラー、看護師などヒューマンサービスに携わる人々やその分野の研究者はもちろんのこと、およそ知的生産に携わる人々に、今取り組んでいる問題の解決・新局面の開拓に有効な知的アプローチの一手段として、本書をお奨めします。