ビューティフル・カンパニー : 市場発の経営戦略
「経世済民」の思想をベースに、品格のある会社を目指す。それがこれからの日本企業の進むべき方向性ではないだろうか。マーケティングは、そのためにこそ機能する経営者のための道具だ。著者は、マーケティングをミドルマネジメントのための一機能として語る時代は終わったと思っている。大事なのは4Pではなく、企業と顧客とのより良い関係性の構築だ。儲けるための経営ではなく、千客万来をつくるための経営が今、求められている。では、いかにそうした会社をつくり上げ、機能する仕組みを構築することができるのか。そのためには、従来のメーカーのために発展したマーケティングでも、サービスマーケティングでもない、新たなサービス・ドミナント・ロジックに基づくマーケティングの考え方が必要になる。それはどのようなものかについて語りたい。そして、そのために必要なアンビション、仕組み革新、マーケティング・マッスルなどについてもその考え方を紹介していきたい。